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🩹 応急処置おうきゅうしょち

やけどの正ただしい冷ひやし方かた
やってはいけないNGケアとは

公開日 2026-05-25 / 最終更新 2026-06-26

やけどは 最初さいしょの10じゅっ分ぷん が勝負しょうぶ。
正ただしい冷ひやし方かたと、やってはいけないNG行動こうどうを知しっておきましょう。

⏱ 読了どくりょう 約やく4分ぷん
救急救命士きゅうきゅうきゅうめいし監修かんしゅう
救急救命士のイラスト
現役げんえき救急救命士きゅうきゅうきゅうめいし
救急きゅうきゅうの現場げんばで培つちかった知識ちしきを、だれでもわかるようにお届とどけします。
📑 もくじ
⏱ なぜ「最初さいしょの10じゅっ分ぷん」が大切たいせつなのか

やけどは熱ねつが皮膚ひふの奥おくへとどんどん進すすんでいきます。表面ひょうめんの熱ねつを取とり除のぞいても、皮膚ひふの中なかに残のこった熱ねつが組織そしきを壊こわしつづけるからです。

🔥 すぐ冷ひやすと変かわること

・痛いたみが軽かるくなる
・やけどが 深ふかく進すすむのを防ふせげる
・水みずぶくれや傷きず跡あとが残のこりにくくなる
・感染かんせんのリスクが下さがる

⚠️ 合言葉あいことばは「すぐ・長ながく・流水りゅうすいで」

やけどに気きづいたら1秒びょうでも早はやく、20〜30分ぷん以上いじょう、水道水すいどうすいの流水りゅうすいで冷ひやします。これが応急処置おうきゅうしょちのすべての基本きほんです。

💧 正ただしい冷ひやし方かた4ステップ

やけどはまず「すぐ・長ながく・流水りゅうすいで」。やけどした場所ばしょを水道すいどうの流水りゅうすい(15〜20度ど・氷水こおりみずはNG)で、痛いたみがやわらぐまで20〜30分ぷん冷ひやします。服ふくは脱ぬがさず上うえから、水みずぶくれは潰つぶさず清潔せいけつなガーゼやラップで覆おおって受診じゅしんを。

動画で「やけど」の応急手当を確認

出典:大正健康ナビ「覚えておきたい『やけど』の応急手当」

1
STEP 1
すぐに水みずで冷ひやす
🚿

やけどした場所ばしょを 水道すいどうの流水りゅうすい にあてます。水圧すいあつは強つよくせず、痛いたくない程度ていどのやさしい流ながれで。蛇口じゃぐちから離はなせないところは濡ぬれタオル+保冷剤ほれいざいで代用だいようします。

⏱ 水みずの温度おんどは 15〜20度どくらい が目安めやす。冷つめたすぎる氷水こおりみずはNGです。
↓
2
STEP 2
20〜30分ぷんしっかり冷ひやしつづける
⏰

痛いたみがやわらぐまで、最低さいていでも20分ぷんは冷ひやします。子こどもや高齢者こうれいしゃは低体温ていたいおんになりやすいので、体からだがふるえてきたら毛布もうふで体幹たいかんをくるみつつ、患部かんぶだけ冷ひやしつづけてください。

⚠️ 広範囲こうはんいのやけどでは低体温ていたいおんのリスクがあるので10じゅっ分ぷん程度ていどにとどめ、すぐ119番ばん。
↓
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STEP 3
服ふくは無理むりに脱ぬがせない
👕

服ふくの上うえからやけどをした場合ばあいは 服ふくを着きたまま水みずをかける のが正解せいかい。無理むりに脱ぬがせると皮膚ひふがいっしょにはがれてしまうおそれがあります。下着したぎやソックスもそのままでOK。

💡 指輪ゆびわ・時計とけい・ベルトなどははれる前まえに外はずすようにしましょう。
↓
4
STEP 4
清潔せいけつなガーゼやラップで覆おおう
🧻

冷ひやしたあと、水みずぶくれをつぶさないように清潔せいけつなガーゼか食品用しょくひんようラップでやさしく覆おおいます。感染かんせんを防ふせぎ、痛いたみもやわらぎます。

💡 ラップは傷きず口にくっつきにくく、湿潤環境しつじゅんかんきょうを保たもってくれるので応急処置おうきゅうしょちに最適さいてき。受診じゅしんするまでの応急おうきゅう処置しょちとして覚おぼえておきましょう。
🔍 重症度じゅうしょうどの見分みわけ方かた

やけどは深ふかさによって I度ど・II度ど・III度ど の3段階だんかいに分わけられます。見分みわけ方かたと対応たいおうを覚おぼえておきましょう。

I度ど 表皮熱傷ひょうひねっしょう(軽症けいしょう) 家いえでケア
  • 皮膚ひふが赤あかくなる(日ひ焼やけと同おなじくらい)
  • ひりひりした痛いたみ
  • 水みずぶくれはできない
  • 3〜5日にちで跡あとを残のこさず治なおる
流水りゅうすいで冷ひやす+清潔せいけつに保たもつだけで大丈夫だいじょうぶ。痛いたみが長引ながびくときは受診じゅしんを。
II度ど 真皮熱傷しんぴねっしょう(中等症ちゅうとうしょう) 受診じゅしん
  • 水みずぶくれができる
  • 強つよい痛いたみがある
  • 赤あかみが強つよく、ジュクジュクすることも
  • 治なおるのに2〜3週間しゅうかんかかる
水みずぶくれはつぶさず、ラップで覆おおって受診じゅしんを。跡あとが残のこる可能性かのうせいがあるので形成外科けいせいげかがおすすめ。
III度ど 皮下熱傷ひかねっしょう(重症じゅうしょう) 119番ばん!
  • 皮膚ひふが白しろく・黒くろく・炭すみのようになっている
  • 痛いたみを感かんじない(神経しんけいまで傷きずついている)
  • 皮膚ひふがカチカチ・乾かわいている
  • 必かならず跡あとが残のこる・植皮術しょくひじゅつが必要ひつようになることも
すぐ119番ばん。10分ぷん程度ていどの冷却れいきゃくにとどめ、低体温ていたいおんに注意ちゅうい。清潔せいけつな布ぬので覆おおって救急車きゅうきゅうしゃを待まちます。
🚫 やってはいけないNGケア

昔むかしから「やけどには〇〇がいい」と言いわれてきた方法ほうほうの多おおくは、医学的いがくてきには逆ぎゃく効果こうかです。正ただしい知識ちしきを更新こうしんしておきましょう。

🧈
バター・味噌みそ・醤油しょうゆを塗ぬる
感染かんせんのリスクが大幅おおはばに上あがります。食品しょくひんを傷口きずぐちに塗ぬるのは絶対ぜったいNG。
🧊
氷こおりを直接ちょくせつあてる
冷つめたすぎて凍傷とうしょうを起おこすことも。氷水こおりみずではなく 水道水すいどうすいの流水りゅうすい が正解せいかい。
🩹
水みずぶくれをつぶす
水みずぶくれは天然てんねんのバンソウコウ。つぶさずそのまま受診じゅしんを。
🧴
アロエ・消毒液しょうどくえきを塗ぬる
刺激しげきになり傷きずを悪化あっかさせます。水みずだけで十分じゅうぶんです。
👕
無理むりに服ふくを脱ぬがせる
皮膚ひふがいっしょにはがれて悪化あっか。服ふくの上うえから水みずをかけましょう。
🌬
息いきを吹ふきかける・団扇うちわであおぐ
口くちの中なかの細菌さいきんがついて感染かんせんのリスク。冷却れいきゃく効果こうかもほぼなし。
🧂
歯磨はみがき粉こ・小麦粉こむぎこを塗ぬる
SNSで広ひろまる誤情報ごじょうほう。傷口きずぐちを悪化あっかさせ、感染かんせんの原因げんいんになります。
⏱
冷ひやすのを途中とちゅうでやめる
痛いたみが引ひく前まえに止とめると熱ねつが奥おくへ進すすみます。痛いたみがおさまるまで続つづけて。
🏥 病院びょういんへ行いくべきサイン

次つぎのいずれかにあてはまるやけどは、家いえでのケアでは不十分ふじゅうぶん。必かならず受診じゅしんしてください。

🏥 すぐ受診じゅしん・119番ばんすべき場合ばあい
  • 水みずぶくれが 手てのひらより広ひろい
  • 皮膚ひふが白しろくなっている/黒くろこげになっている
  • 痛いたみを感かんじない(神経しんけいまで達たっしている可能性かのうせい)
  • 顔かお・首くび・手て・足あし・関節部かんせつぶ・陰部いんぶのやけど
  • 赤あかちゃん・幼児ようじ・高齢者こうれいしゃのやけど
  • 熱湯ねっとうを広範囲こうはんいにかぶった
  • 化学薬品かがくやくひん・電気でんき・火災かさいによるやけど
  • 息いきを吸すうときに苦くるしい・声こえがかすれる(気道熱傷きどうねっしょうの疑うたがい)
💡 受診じゅしんするのは 形成外科けいせいげかまたは皮膚科ひふか が専門せんもんです。夜間やかんは救急外来きゅうきゅうがいらいへ。
🧪 特殊とくしゅなやけどの対応たいおう
A
CASE A
化学薬品かがくやくひんによるやけど

洗剤せんざい・漂白剤ひょうはくざい・強酸きょうさん・強きょうアルカリなどがついた場合ばあいは、すぐに大量たいりょうの水みずで20分以上ぷんいじょう洗あらい流ながす。服ふくに染しみていれば服ふくを脱ぬがせて、製品せいひんの容器ようきを持もって受診じゅしん。

⚠️ 中和ちゅうわさせようと別べつの薬品やくひんをかけるのは絶対ぜったいNG。水みずのみで洗あらい流ながす。
B
CASE B
低温ていおんやけど

カイロ・湯ゆたんぽ・電気毛布でんきもうふなどで長時間ちょうじかん同おなじ場所ばしょが温あたためられて起おこります。赤あかみは軽かるくても皮膚ひふの奥おくまで傷きずついていることが多おおいので、必かならず形成外科けいせいげかを受診じゅしんしてください。

C
CASE C
電気でんきによるやけど

電気でんきがまだ流ながれている場合ばあいは、絶対ぜったいに素手すででさわらない。ブレーカーを切きるか、木きの棒ぼうなどで引ひき離はなします。皮膚ひふの表面ひょうめんは軽かるく見みえても体からだの内部ないぶに大だいダメージがある可能性かのうせい。必かならず119番ばん。

D
CASE D
気道きどうのやけど

火災かさいや蒸気じょうきで熱ねつい空気くうきを吸すった場合ばあい、のどが腫はれて呼吸困難こきゅうこんなんになることがあります。声こえがかすれる、鼻毛はなげが焦こげている、すすが付ついている場合ばあいはすぐ119番ばん。

🚨 気道熱傷きどうねっしょうは命いのちにかかわります。少すこしでも疑うたがいがあれば救急要請きゅうきゅうようせいを。
💬 よくある質問しつもん
水みずぶくれは潰つぶしたほうがはやく治なおるの?
絶対ぜったいにつぶさないでください。水みずぶくれの中なかの液体えきたいは傷きずを守まもる大切たいせつな役割やくわりがあり、つぶすと感染かんせんのリスクが大幅おおはばに上あがります。自然しぜんに吸収きゅうしゅうされるのを待まちましょう。
市販しはんのやけど用よう軟膏なんこうを塗ぬってもいい?
I度どの軽かるいやけどなら市販しはんのステロイド軟膏なんこうでも大丈夫だいじょうぶ。ただしII度ど以上いじょう(水みずぶくれあり)は受診じゅしんを。自己判断じこはんだんで軟膏なんこうを塗ぬると、受診じゅしん時に診察しんさつがしにくくなることもあります。
子こどもがやけどしたとき、大人おとなと同おなじ対応たいおうでいい?
基本きほんは同おなじですが、子こどもは低体温ていたいおんになりやすいので長時間ちょうじかんの冷却れいきゃくに注意ちゅうい。体幹たいかんを毛布もうふでくるみつつ患部かんぶだけ冷ひやします。体からだの10じゅっ%以上いじょうのやけど(子こどもの手てのひら10じゅう枚分まいぶん程度ていど)はすぐ119番ばん。
湯ゆたんぽで朝あさ赤あかくなっていました。受診じゅしんすべき?
低温ていおんやけどの可能性かのうせいあり。表面ひょうめんは軽かるく見みえても皮膚ひふの奥おくまで傷きずついていることが多おおく、跡あとが残のこりやすい厄介やっかいなやけどです。形成外科けいせいげかを受診じゅしんして診みてもらいましょう。
ラップで覆おおうのはどのくらい続つづける?
ラップは受診じゅしんするまでの応急処置おうきゅうしょちです。長期間ちょうきかんの使用しようはかえって蒸むれて感染かんせんのもとに。軽かるいやけど(I度ど)でも、翌日よくじつになっても痛いたみが続つづくなら受診じゅしんしましょう。

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