家族を守る AID NOTE 子育て家族のための応急処置ガイド
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応急処置

出血したとき
正しい止血の方法

切り傷・擦り傷・鼻血・深い傷……出血の種類によって、
対処法は変わります。
正しい知識でパニックにならず、落ち着いて対応できるよう準備しておきましょう。

📅 2026年5月29日 ⏱ 約5分 👥 保護者・家族向け

止血の基本:直接圧迫止血法

大量出血・動脈性出血はすぐ119番を
血が噴き出している・ドクドクと止まらない・意識がおかしいなど大量出血の場合はすぐ119番に電話してください。電話しながら圧迫止血を続けます。

出血したときに最初に行うべきことは「直接圧迫止血法」です。特別な器具がなくても、清潔な布やガーゼを傷口に当てて強く押さえるだけ。最もシンプルで、かつ最も効果的な止血法です。

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STEP 1
清潔なガーゼ・布を傷口に当てる

清潔なガーゼ、ハンカチ、タオルなどを傷口全体に当てます。手元にない場合は、できるだけ清潔なものを選んでください。
自分の手で直接触れる場合は、ビニール袋や手袋を使うと感染リスクを下げられます。

素手で直接傷口を触るのは避けましょう。血液を介した感染予防のために
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STEP 2
上から手でしっかり押さえる

ガーゼや布の上から、手のひら全体で傷口を力強く押さえます。
力の目安は「痛くない程度」ではなく、しっかりと体重をかけるくらい。中途半端な圧迫では止血できません。

出血部位を心臓より高い位置に上げると、血圧が下がって止血しやすくなります
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STEP 3
5〜10分、押さえ続ける

時計を見ながら最低5分〜10分、ひたすら押さえ続けます。「少し止まったかな」と思っても途中で外すと、まだできかけの血の塊(血餅)が剥がれてしまいます。

ガーゼが血で染まっても外さない! その上からさらにガーゼを重ねて押さえ続けましょう
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STEP 4
止血を確認して傷を保護する

10分後にそっとガーゼを外し、出血が止まっているか確認します。止まっていれば、新しいガーゼや絆創膏で傷口を保護してください。
止まっていない場合は、もう一度圧迫を続けます(それでも止まらなければ受診を)。

傷口の汚れが気になる場合は、止血後に流水で優しく洗い流しましょう
出血の応急手当ってどうやるの? サムネイル
東京消防庁 公式
出血の応急手当ってどうやるの?
直接圧迫止血・圧迫包帯止血の手順
東京消防庁公式チャンネル(YouTube)

部位・状況別の対処法

出血の場所や状況によって対処法が変わります。タブで切り替えて確認してください。

最もよくある出血。基本の圧迫止血で対応できます
包丁・カッター・転倒による切り傷・擦り傷は、直接圧迫止血法で多くの場合対処できます。
1
まず止血
清潔なガーゼで圧迫止血(5〜10分)

上記「基本の直接圧迫止血法」のSTEP 1〜3を行います。傷口を心臓より高く保つと止血しやすくなります。

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止血後
流水で優しく洗い、傷を保護する

出血が止まったら、傷口を流水で1〜2分ほど優しく洗い流します
砂・土・異物が残っていると感染の原因になります。ゴシゴシこすらず、水の流れで洗い流すイメージで。
その後、絆創膏や滅菌ガーゼで傷口を覆って保護します。

消毒液(オキシドールや赤チンなど)は傷の治りを遅らせることがあります。まず洗浄、が基本です
「上を向く」「首を叩く」は×
上を向くと血が喉に流れ込んで飲み込んでしまいます。首の後ろを叩くのも効果がありません。正しい方法で止めましょう。
1
STEP 1
少し前傾みにして、小鼻をつまむ

体を少し前に傾けた姿勢で座ります(仰向けにしないこと)。
鼻のやわらかい部分(小鼻)を、親指と人差し指でしっかりつまみます。鼻の骨がある部分より下、軟骨の部分が対象です。

口で呼吸しながら、5〜10分はつまみ続けましょう。途中で外すのはNGです
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STEP 2
止まったか確認する

5〜10分後にそっと指を離して確認します。止まっていれば、しばらく安静にしてください。止まっていなければ、もう一度つまんで10分待ちます。
20〜30分たっても止まらない場合は受診が必要です。

止まっても、すぐに鼻をかんだり、鼻に触れたりしないこと。血の塊が取れてまた出血します
子どもに多い鼻血の原因
子どもの鼻血の多くは、鼻の中の「キーゼルバッハ部位」という血管が集まった場所が傷ついて起こります。乾燥・鼻ほじり・ぶつけたことが多い原因です。繰り返す場合は耳鼻科への相談を。
鼻出血への応急手当 サムネイル
救急科専門医 監修
【鼻出血(鼻血)】救急の医師が今すぐできる
応急手当を解説
医療を学ぼう、CERCIT公式チャンネル(YouTube)
深い傷・刺し傷は自己判断しないで
深い傷・刺し傷・異物が刺さったままの傷は、見た目よりも内部が傷ついていることがあります。まず119番か救急外来へ。
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最重要
刺さったものは自分で抜かない

ガラス・ナイフ・木片など異物が刺さっている場合、絶対に自分で抜かないでください
異物が血管を塞いでいることがあり、抜いた瞬間に大出血する危険があります。異物を動かさないように固定して、すぐに救急受診してください。

異物の周りにガーゼを当てて固定するようにしましょう。抜かずに固定が正解です
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STEP 2
圧迫止血しながら救急受診

異物がない場合(深く切れた傷など)は、清潔なガーゼで圧迫止血を行いながら、できるだけ早く救急外来を受診してください。
傷が大きく開いている・深い場合は、縫合が必要なことがほとんどです。

深い切り傷は「傷口を合わせるように」押さえると止血しやすくなります
頭部は出血量が多く見えやすい。でも落ち着いて
頭皮は血管が多く、小さな傷でも大量に出血して見えることがあります。まず圧迫止血をしながら意識状態を確認しましょう。
1
STEP 1
ガーゼで圧迫止血しながら意識を確認

清潔なガーゼや布を傷口に当てて圧迫止血します。同時に、意識があるか・呼びかけに反応するかを確認してください。
意識がない・呼びかけに反応しない場合はすぐ119番を。

2
STEP 2
頭を打った場合は「その後」の変化に注意

頭をぶつけた場合、外の傷よりも「内部の出血・脳への影響」が心配です。
止血できても、以下のような症状が出たらすぐに受診してください。

受診の目安:繰り返す嘔吐・強い頭痛・意識がぼんやりする・目の焦点が合わない・顔色が悪い

やってはいけないNG行動

焦りや思い込みから、かえって傷を悪化させてしまう行動があります。よく知っておきましょう。

NG 01
途中で外して確認する
止血中に「止まったかな?」とガーゼを外すと、せっかく固まりかけた血の塊(血餅)が剥がれて、最初からやり直しになります。5〜10分は外さずに押さえ続けてください。
NG 02
紐やベルトで強くしばる(止血帯の誤用)
手足を強く縛る止血帯は、使い方を誤ると神経や血管を傷め、壊死につながる危険があります。一般家庭では行わず、まず直接圧迫止血を行い、止まらなければ119番へ連絡してください。
NG 03
刺さったものを抜く
傷に刺さった異物は、医師が処置するまで抜いてはいけません。異物が血管を塞いでいる場合、抜いた瞬間に大量出血することがあります。固定して、すぐに救急受診してください。
NG 04
傷口に消毒液をたっぷりかける
オキシドール・ヨードチンキなどの消毒液は、細菌だけでなく傷の治癒に必要な細胞も傷めることがわかっています。今の基本は「流水でよく洗い流す」こと。消毒は必要ないことがほとんどです。
NG 05
鼻血で上を向く・首の後ろを叩く
昔からよくされる行動ですが、どちらも医学的に根拠がありません。上を向くと血が喉に流れ込んで飲み込んでしまい、気分が悪くなる原因になります。正しくは「前傾みで小鼻をつまむ」です。

病院へ行く判断基準

今すぐ119番 こんなときは救急車を
  • 血が噴き出している・大量に出血して止まらない
  • 意識がない・ぐったりしている
  • 顔色が青白い・冷や汗が出ている(ショック症状)
  • 20〜30分圧迫しても出血が止まらない
  • 頭を強く打った後、嘔吐・意識低下・けいれんがある
今日中に受診 こんな傷は早めに診てもらおう
  • 傷口が開いていて、縫合が必要そうな深い切り傷
  • 異物(ガラス・木・石)が刺さっている・取り出せない
  • 動物(犬・猫など)に噛まれた傷
  • 錆びた金属・汚れた物による傷(破傷風リスク)
  • 顔・手・関節部分の深い傷(機能・見た目に影響する可能性)
翌日以降でも可 こんな場合は様子を見てから
  • 傷口が赤く腫れてきた・膿が出てきた(感染の可能性)
  • 鼻血が繰り返し出る・止まるのに時間がかかるようになった
  • 頭を打った後に頭痛が続く・普段と様子が違う

よくある質問

Q
出血したとき、まず何をすればいいですか?
清潔なガーゼや布を傷口に当て、上から手で強く押さえる「直接圧迫止血法」を行ってください。5〜10分は押さえ続けます。途中で外して確認せず、ガーゼが染まっても上から重ねて押さえ続けることが大切です。
Q
鼻血の正しい止め方を教えてください。
少し前傾みにして座り、小鼻(やわらかい部分)を指でしっかりつまんで5〜10分押さえ続けます。上を向かせると血が喉に流れて飲み込んでしまうため危険です。首の後ろを叩くのも効果がありません。
Q
傷口に刺さったものを自分で抜いてもいいですか?
やめてください。刺さった異物が血管を塞いでいることがあり、抜くと大出血につながる危険があります。異物が刺さったままの場合は、異物を動かさないよう固定し、すぐに救急受診してください。
Q
止血帯(紐やベルトで縛る)を家庭でやってもいいですか?
一般家庭での止血帯の使用は推奨されません。強く縛りすぎると神経や血管を傷め、最悪の場合は壊死につながることがあります。まず直接圧迫止血を行い、止まらない場合は119番に電話して指示を仰いでください。
Q
出血が止まった後も病院へ行くべきですか?
傷が深い・傷口が開いている・動物や錆びた金属による傷・顔や関節部分の傷などは、止血できていても受診が必要です。縫合が必要な傷は早めの受診が傷跡をきれいにします。傷から土や異物が取り除けない場合も受診してください。

出典・参考資料

免責事項:本記事は一般的な応急処置の情報提供を目的としており、医療行為の代替となるものではありません。実際の処置に際しては必ず119番や医療機関にご相談ください。本記事の情報に基づいて生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。

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