「完全に詰まっている」サインの見分け方
のどに物が詰まったとき、「まだ咳ができている」状態と「完全に気道がふさがっている」状態では、対応がまったく異なります。まず状態を確認してから行動することが大切です。
- ▶ 強い咳ができている
- ▶ 声が出ている・泣いている
- ▶ 呼吸ができている
- ▶ 声が出ない・かすれる
- ▶ 咳ができない・息ができない
- ▶ 顔色が青・紫になってきた
- ▶ 意識がなくなってきた
年齢別の対処法
対処法は年齢によって異なります。タブで切り替えて確認してください。
出典:東京消防庁公式チャンネル「窒息に対する応急手当(成人・小児:背部叩打法)」
すぐに119番に電話してください。周囲に人がいれば「あなたは119番に電話してください」と指名して呼んでもらいます。電話しながら対処することも可能です。
赤ちゃんをうつぶせに抱き、頭を体より低くします。
手のひらの根元で、肩甲骨と肩甲骨の間を力強く5回叩きます。
※頭が下になるよう腕を太ももの上で支えると安定します。
赤ちゃんを仰向けに返し、頭を体より低い位置に保ちます。
乳頭を結んだ線のすぐ下の胸の中央を、2本の指で5回押し込みます。
※胸骨圧迫(心肺蘇生)と似ていますが、このときは意識があります。
「背部叩打法5回 → 胸部突き上げ法5回」を、異物が出るか意識を失うまで交互に繰り返します。
口の中に異物が見えてきたら、取り出してください(見えないうちに指を入れないこと)。
赤ちゃんが意識を失い、呼吸がない場合はすぐに心肺蘇生を開始してください。救急隊員が到着するまで続けます。
まず119番に電話するか、周囲の人に呼んでもらいます。電話しながらでも対処できます。
相手の横に立ち、片手で胸を支えながら前傾姿勢にします。
もう一方の手のひらの根元で、肩甲骨と肩甲骨の間を力強く5回叩きます。
※上から叩くより、水平〜やや下方向に向けて叩くと効果的です。
相手の後ろに立ち、両腕をわきの下から回します。
一方の手を握りこぶしにして、みぞおちと臍の中間に当てます。
もう一方の手で握りこぶしを包み、手前かつ斜め上方向に強く圧迫します。
これを5回行います。
「背部叩打法5回 → 腹部突き上げ法5回」を交互に繰り返します。
口の中に異物が見えてきたら取り出します。
自分ひとりでのどに詰まらせてしまったとき、「腹部突き上げ法」を自分で行うことができます。
わずかでも声が出るなら、「助けて!」と叫んで近くの人を呼びましょう。声が出ない場合は次のステップへ。
一方の手を握りこぶしにして臍の上・みぞおちの下に当て、もう一方の手で包んで、斜め上方向に力強く突き上げます。
椅子の背もたれや硬いテーブルの角など、丸みのある硬い出っ張りにみぞおちをあて、体を前方向に強く押しつけます。硬い家具の角で自分のお腹を突き上げるイメージです。
やってはいけないNG行動
焦りからついやってしまいがちですが、これらの行動は異物をさらに奥へ押し込んだり、体を傷つける原因になります。
病院へ行く判断基準
- 声が出ない・息ができない状態が続いている
- 顔色が青・紫になっている
- 意識がなくなった・ぐったりしている
- 背部叩打法・腹部突き上げ法を繰り返しても取れない
- 異物が取れたように見えても、受診して確認してもらう
- 特に赤ちゃん・小さな子どもは必ず受診(肺への落下を確認)
- のどを傷つけた可能性がある場合(ハイムリック法後など)
- 飲み込んだかもしれないが見つからない場合
- 数時間後も咳・ゼーゼーした呼吸が続く場合は受診
- 発熱・食欲低下が見られる場合は翌日以降でも受診
よくある質問
出典・参考資料
- 日本救急医療財団・日本蘇生協議会「JRC蘇生ガイドライン2020」
- American Heart Association「ハイムリック法・背部叩打法 ガイドライン(2020年更新)」
- 総務省消防庁 – 救急業務のあり方に関する検討会資料
- 厚生労働省 – 救急の基礎知識(窒息対応)