アナフィラキシーとは?症状チェックリスト
アナフィラキシーは、食べ物・ハチ毒・薬などをきっかけに起こる全身性の激しいアレルギー反応です。血圧が急激に低下し、呼吸困難やショック状態になることがあります。原因に触れてから5〜30分以内に症状が出ることがほとんどです。
ハチ毒:スズメバチ・ミツバチなどに刺された場合(2回目以降が特に危険)
薬:抗菌薬(ペニシリン系など)、解熱鎮痛薬(NSAIDs)
ラテックス:ゴム手袋・ゴム風船などのラテックスアレルギー
今すぐやること:緊急対応の流れ
アナフィラキシーを疑う症状が出たら、最初にすることは119番です。「アナフィラキシーかもしれません。〇〇を食べた・刺された後から、じんましんと呼吸が苦しいです」と伝えてください。
電話しながら次のステップを進めましょう。
エピペン(自己注射用アドレナリン)を処方されている場合は、ためらわずに使ってください。詳しい使い方は次のセクションで解説しています。
エピペンを使っても症状が続く・再び悪化する場合は、もう1本あれば5〜15分後に再度使用します。
意識があり、呼吸が苦しくない場合は、仰向けに寝かせて両足を15〜30cm高く上げてください。血圧が下がったときに、心臓と脳への血流を確保するための姿勢です。
呼吸が苦しそうな場合は、本人が楽な姿勢(座位など)を優先してください。
救急車が到着するまで、声をかけながら意識・呼吸・顔色を継続して確認してください。
呼吸が止まった・意識がなくなった場合は、すぐに心肺蘇生(CPR)を始めてください。
エピペンの使い方・緊急時の対応
エピペンの正しい使い方
エピペンは、アナフィラキシーの際に自分(または周囲の人)がアドレナリンを注射するための自己注射器です。医師から処方された方は、使い方を事前に確認しておきましょう。
エピペンがない場合の対応
エピペンを持っていない場合でも、できることがあります。大前提はすぐに119番することです。
「アナフィラキシーが疑われます。エピペンはありません」と伝えてください。救急指令員から到着までの適切な指示を受けられます。電話は切らずにつないでおきましょう。
ハチに刺されたなら、その場から離れてください。食べている場合はすぐに口から出させます。ただし、呼吸路を確保することが最優先なので、無理に動かさないでください。
仰向けに寝かせ、両足を心臓より高くします(15〜30cm程度)。呼吸が苦しい場合は、本人が楽と感じる姿勢を優先してください。
やってはいけないNG行動
焦りや誤解から、症状を悪化させてしまう行動があります。事前に知っておきましょう。
病院へ行く判断基準
- 呼吸が苦しい・ゼーゼーしている・声がかすれる
- ぐったりしている・意識がもうろうとしている
- 顔面が青白い・唇が紫色(チアノーゼ)
- 全身のじんましん+呼吸苦・嘔吐などが同時に出ている
- エピペンを使ったが症状が続いている・悪化している
- エピペンを使って症状は落ち着いたが、その後の経過観察のため
- じんましん+1つ以上の臓器症状(嘔吐・腹痛など)が出た
- 過去にアナフィラキシーを起こしたことがある人で、同じ原因に触れた
- ハチに2回目以降刺された(アナフィラキシーリスクが高い)
- じんましんのみで、呼吸・意識・循環器に症状がない場合
- 今後のアレルギー検査・エピペン処方の相談をしたい
- 食物アレルギーの管理・除去食の指導を受けたい
よくある質問
出典・参考資料
- 日本アレルギー学会「アナフィラキシーガイドライン2022」
- 厚生労働省 – エピペン(アドレナリン自己注射薬)の取り扱いについて
- 日本救急医療財団・日本蘇生協議会「JRC蘇生ガイドライン2020」
- 公益財団法人 食物アレルギー研究会 – アナフィラキシー対応ガイド
- World Allergy Organization (WAO) Anaphylaxis Guidelines 2020