軽症から重症まで、段階別に対応を解説。
「あれ、おかしいな」と感じたら、すぐに動けるようにしておきましょう。
熱中症とは、暑さや湿気で体温調節がうまくできなくなり、体に水分と塩分が足りなくなって起こる症状です。放っておくと命にかかわります。
夏の救急搬送者のうち、熱中症は毎年5~9万人。発生場所の1位は住居(約4割)。炎天下だけでなく、家のなかでも起こるのがポイントです。
熱中症はI度~III度の3段階に分けられます。進行がはやいので、少しでも異変があれば早めの対応を。
合言葉は「涼しいところで/服をゆるめて/体を冷やして/水分補給」。順番に進めれば大丈夫です。
エアコンが効いた室内、風とおしのよい日陰へ移動。近くにコンビニや商業施設があれば遠慮なく飛び込みましょう。
ベルト・ボタン・靴下などをゆるめて熱がにげやすい状態に。足を少し高くして横になると血流がよくなり、意識もはっきりしやすくなります。
首・わきの下・足の付け根に保冷剤や氷のうをあてます。太い血管がとおっているので効率よく体温を下げられます。水でぬらしたタオルをあてながらうちわ・扇風機で風を送るのも有効。
意識がはっきりしていれば、経口補水液(OS-1など)またはスポーツドリンクを少しずつ飲ませます。水だけでなく塩分も必要です。
30分たっても症状が改善しない、水分がとれない、意識がもうろうとしている場合は、ためらわず医療機関へ。III度の疑いがあれば即119番です。
太い血管がとおる3か所を集中的に冷やすと、全身の血液が冷えて体温がはやく下がります。
保冷剤がなければ、冷たいペットボトル・水でぬらしたタオル・氷のうでもOK。霧吹きで水をかけてうちわで風を送ると、気化熱で体温がぐっと下がります。
119番通報と同時に冷却を開始。救急隊が到着するまでの時間が命を左右します。
次のような人はとくに注意が必要です。家族みんなで声をかけあいましょう。
①喉がかわく前にこまめに水分補給(1日1.2L目安)/②朝食でしっかり塩分と栄養をとる/③室温28度以下を目安にエアコン使用/④外出時は帽子・日傘・通気性のよい服/⑤暑い日は無理な運動を避ける。